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なぜ育成光線と呼ばれているの?

Q.なぜ育成光線と呼ばれてるの?

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NASA参考画像

●未開発領域のテラヘルツ帯●
高い周波数の電波であり、低い周波数の光という特徴があるテラヘルツ帯は良質の光源や信号源がなく、また水の吸収が大きいため、利用が困難な未開拓領域とされてきました。

しかし1950~1970年代、NASA(航空宇宙局)において「宇宙船内における人間の生存条件」の研究が行われ、真空、無重力、極低温という過酷な条件の宇宙船内で人が生存するために必要な条件を調べました。
この研究において太陽光のうち波長8~15μmの赤外線が生物の生存に欠かせないことがわかりました。
その後、この赤外線は近赤外線と遠赤外線に分けられ、人体に有効な遠赤外線は別名「育成光線」とか「生命光線」とも呼ばれるようになりました。
テラヘルツ波も「遠赤外線」と同じ領域に位置しているので同様に「育成光線」と呼ばれているのです。

テラヘルツ波の波長参考画像
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皆さんご存じの遠赤外線。体をぽかぽかにしてくれる人間の生命維持には欠かせない波長です。
NASAの研究では遠赤外線領域の8~15μmの波長は細胞の代謝促進の効果があると報告され「育成光線」呼ばれるようになりました。
遠赤外線と同じ領域のテラヘルツ波も同様に、生命に不可欠な波長として「育成光線」と呼ばれているのです。